適切な設定を行うことが重要となります。
設置後も利用者・管理者が継続的に
適正に管理することで
サイバー攻撃に
悪用されることを防げます。
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ルーター(ブロードバンドルーター)とは?
ルーター(ブロードバンドルーター)は、インターネットと自宅や会社内のネットワークなど複数のネットワークを接続する重要なIoT機器です。
ルーターはインターネットからのアクセスを直接受ける機器であり、インターネット上の攻撃者からもアクセス可能であることから、適切に管理されていない場合には、サイバー攻撃の対象になりやすいものです。ルーターを使用する際は、ファームウェアを適切に更新し、最新のセキュリティ対策を施すことが重要です。同時に、推測されにくい強固なパスワードを設定することで、不正アクセスからネットワークを守り、ルーターを通じたインターネット接続の安全性を高めることができます。
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モデム/ONUとルーターの違いは?
会社や自宅の外にあるケーブルテレビ回線や光回線等を、会社や自宅の中で使用する回線に変換する装置として、モデム/ONU※があります。
モデム/ONUは回線の変換だけを行いインターネットに接続する機能を持たないため、インターネットに接続するためにはルーターなどの装置を別に接続する必要があります。
インターネットに接続しているのは、ルーター等の機器になりますので、ルーター等のセキュリティ対策が重要になります。
なお、一部のモデム/ONUでは、一つの筐体にルーター機能が含まれている場合もあります。※ONU:Optical Network Unit(光ネットワークユニット)の略称です
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ルーターの種類
ルーターにはさまざまな種類があります。
一般的なルーターの種類を以下に示します。有線/無線LANルーター
ルーターとPCやゲーム機などを接続(ネットワーク接続)する際に、LANケーブルを使用し有線のみでネットワーク接続を提供するルーターを有線LANルーターと呼びます。
また、 有線LANルーターの機能に加え、無線(Wi-Fi)でネットワーク接続を提供する機能があるルーターを無線LANルーターと呼びます。
ホームゲートウェイ(HGW)
ONUやモデムとルーター機能が一体となった機器をホームゲートウェイ(HGW)と呼んでいます。
Wi-Fi※や光回線接続による光電話機能※等を持っておりISPからレンタル提供されるのが一般的です。※ISPによりオプションとなっている場合もあります。
モバイル/ホームルーター
モバイル回線(携帯電話回線等)を利用して無線でインターネットに接続しているルーターで、どこでも自由に持ち運んでインターネット通信が出来るルーターをモバイルルーターと呼びます。
また、モバイル回線を使用していても自宅等に設置し、移動させない据え置き型のルーターをホームルーターと呼びます。
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ルーターの設定と機能
ルーターの設定
ルーターの設定方法は、メーカーや機器毎に異なりますが、主にルーターに予め準備されている管理用画面からパスワード※の変更や機能および設定の変更、ファームウェアの更新を行うことが可能です。
詳細な設定方法等は、ご利用機器のマニュアルや機器メーカーのホームページをご参照ください。※ルーターとして各機能の設定や管理が可能な管理用のパスワードは、Wi-Fi利用時のアクセスポイントとして使用するSSIDのパスワードとは異なりますので注意ください。
管理用画面イメージ
ブラウザからの操作
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1お使いのインターネットブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edge等)のアドレスバーにIPアドレスを入力
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2ログイン画面にて、各メーカー指定のユーザー名と管理者パスワードを入力しログイン
スマホアプリからの操作
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1スマホにて、ご使用中のルーターのメーカーアプリを起動
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2管理者パスワード入力画面にて、各メーカー指定のユーザー名と管理者パスワードを入力しログイン
※一般的な画面のイメージとなり、ルーターによっては違う場合がございます。
また、スマホアプリは機種により提供が無い場合もあります。ルーターの機能
ルーターには多数の機能がありますが、主なルーターの機能を以下に紹介します。
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1
ルーティング機能
ルーターとしての主要な機能であり、異なるネットワーク間のデータ通信を制御・管理します。インターネットと宅内や企業内のネットワーク(内部ネットワーク)をつなぎ合わせるためにも必要な機能です。
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2
フィルタリング機能
データ通信に対し、「許可」や「拒否」といった制御をする機能です。IPアドレスやプロトコルなどを指定し制御が可能であり、不要な通信を遮断等することで、セキュリティを高めることが出来ます。
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3
ポートフォワーディング機能
ルーターに接続された内部ネットワークにあるPCやネットワークカメラ等の機器は、通常インターネット側から直接アクセスすることはできませんが、ポートフォワーディング機能を設定することで、外出先などの家の外から内部の機器にアクセスが可能となります。
例えば、外出先のスマートフォンやPCから宅内にあるネットワークカメラにアクセスして画像を確認することが出来ます。ただし、インターネットからの攻撃者のアクセスも可能になるため、攻撃者のアクセスをフィルタリング機能等で遮断するといったセキュリティ上の考慮が必要です。 -
4
ブリッジ機能(アクセスポイント機能)
Wi-Fi機能の無いルーターを利用している場合に、別のWi-Fi機能のあるルーターを接続し、Wi-Fi機能を使うための機能です。
ブリッジ機能を利用している場合には、インターネットからのアクセスを直接受けるのは、ONU等に近い側にある元々利用しているルーターですので、元々利用しているルーターに対して重点的にセキュリティ対策を行う必要があります。
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ルーターの入手方法は?
ルーターの入手方法は色々とありますが、個人の場合であればISPよりレンタル、ご自身で購入、居住するマンションでインターネット環境が予め準備されており不要といった場合などがあります。
法人の場合は自社で調達する以外にも、ネットワーク構築等を外部に委託した場合には、その構築事業者が用意する場合もあります。
今後も安心してインターネットを
ご利用いただくため、
以下も参考にご確認ください。
ルーター / ネットワークカメラの安全な管理方法